線路近くの家に住むメリットはある?騒音対策や注意点も解説!
引っ越しなどの際は、どこに住むのがよいのかと悩む人も多いと思いますが、最終的には自分にとって一番利便性が高そうな場所がベストです。駅チカは人気が高く便利ですが、線路の近くでは騒音などの心配もあります。そこでこの記事では、線路近くの家に住むメリットはあるのかについて解説します。ぜひ今後の家選びの参考にしてください。
線路近くの家に住むのはリスキー?
線路近くの家には、メリットとデメリットがあります。メリットとデメリットの両方を把握しておかないと、家選びに失敗するので事前に確認しておきましょう。
線路近くの家にはメリットがある
通勤や通学など、電車を主な移動手段としている方には、線路近くの家はメリットだらけです。とくに駅に近い場合は利便性が抜群です。また、電車好きにもおすすめで、近くで電車を見たい方や写真を撮りたい方にとってはベストポジションといえるでしょう。
さらに、線路近くの家は比較的安価になる傾向にあります。そのため家賃が安い家を探している方も魅力を感じるはずです。ただしあまりにも駅に近い場合は、逆に物件価格が高くなることもあるので要注意です。
電車の音が問題
線路近くの家に住む最大の問題点は、やはり電車の音です。線路までの近さ、電車の本数、駅までの近さはもちろん、電車の種類や早さによっても音の大きさが異なります。たとえば貨物電車の場合は一般的な電車に比べて長く、長いものだと500メートルほどです。この長い電車が通過すれば、音が大きいだけではなく長い時間騒音に悩まされることになるでしょう。また、特急などの早い電車の音も大きい傾向にあります。
駅チカ物件はブレーキ音も聞こえる
駅チカ物件の場合は、電車の通過音だけでなく、ブレーキ音も聞こえてきます。ブレーキ音は比較的高い音のため、通常の通過音よりも気になるかもしれません。また、普通電車のみ停車する駅と、特急などが停車する大きな駅とでもブレーキ音の回数は大きく変わります。
電車本数で騒音の時間が異なる
電車の本数が多いと、当然ながら騒音に悩まされる時間が長くなります。たとえば、人口が多く電車通勤がメインとなるエリアでは、必然的に電車の本数は多くなるでしょう。多いところでは数分に一度の間隔で電車が通過するため、通勤ラッシュ時にはひたすら電車の音に悩まされ続けるかもしれません。
また、終電の時間も気になるところです。首都圏などの場合は、終電の時間が深夜0~1時くらいのため、それより早い時間に寝る方は、電車の騒音が原因で寝つきが悪くなる可能性もあります。主要路線で電車の本数が多いところは要注意です。
線路近くの住まいでできる騒音対策
線路近くの家に住む場合は、電車の騒音を防ぐための対策を考えておきましょう。たとえば、線路近くの物件を購入するときは、窓やサッシをチェックします。窓は二重窓になっているか、防音ガラスを採用しているのか、防音サッシにしているのかを確認しておきましょう。もし、防音仕様になってない場合は、リフォームも選択肢のひとつです。また、家の壁も防音仕様になっているかどうかあわせて確認しておくことが大切です。
家具や防音カーテンなどの配置も大切
線路側の壁に家具を配置したり、線路側の窓のカーテンを防音カーテンにするのも防音対策になります。線路側の壁に何もない状態だと、電車が通過したときの音が大きいので、なるべく何かを設置することがおすすめです。
また、防音(遮音)カーテンはホームセンターで購入できます。防音のみに特化したカーテンでも問題ありませんが、カーテンを閉めて光や熱を遮りたいときは、遮光や遮熱の機能を兼ね備えたカーテンもおすすめです。サイズやグレードにもよりますが、このような多機能のカーテンは、安いタイプだと5,000円くらいから購入可能です。
騒音以外の注意点
線路近くの家に住んだときは、電車の音以外にも気を付ける点があります。たとえば電車が通過するときの振動です。引っ越して間もない時期は、びっくりするかもしれません。線路までの距離や電車のスピードなど、さまざまな要素で振動の強さも変わるため、人によってはストレスに感じてしまうでしょう。
さらに、電車による振動は、家にも影響を与える可能性があります。常に振動がある分、線路が近くにない家と比べると、家の傷みも早いかもしれません。もちろん、こういった家の傷みは築年数などにも左右されますが、どれくらいで傷みだすのか、本当に傷みやすいのか予想できないところが一番の難点です。
線路近くの家には、メリットとデメリットの両方があります。電車好きの方や駅を頻繁に利用する方には最適な場所である一方で、騒音や振動などのデメリットがあることを忘れてはいけません。決して、線路近くの家が悪いわけではありませんが、このようなデメリットを把握し、騒音対策などを考えた上で線路近くに住むかどうかを検討しましょう。