悪徳不動産業者の特徴とは?良し悪しを見極められないとどうなる?
不動産を購入・売却など家に関する手続きを行う際、まず不動産会社を探す方が多いでしょう。納得のいく不動産取引を行うために気をつけなければいけないのが悪徳不動産会社の存在です。家の売買の際に悪徳不動産会社と取引をしたばかりに数百万円単位で損をしてしまう場合もあります。今回はそんな悪徳不動産会社の見極め方をご紹介します。
悪徳不動産会社の特徴
どのような不動産会社が悪徳といえるでしょうか。いい会社と安心した取引をするためにもまずは悪徳不動産会社の特徴を確認しましょう。
■費用をあいまいにする
「お客様の状況によって費用は変わる」「取引が進まないと正確には答えられない」など不動産取引においてもっとも重要である費用についてあいまいにする業者は悪徳不動産会社である可能性が高いです。不動産の売買にかかる最低金額は決まっていることがほとんどだからです。このような行為をする会社は避けるようにしましょう
■強引な営業で話を進めようとする
前提として不動産の悪質な勧誘行為は禁止されています。それにもかかわらず急に家に押しかけてきたり、何度も電話営業をしてきたりする不動産会社には注意が必要です。
しつこい営業に負けてしまうと希望とはまったく違う不動産を買わされたり、不動産を安く買い叩かれたりする恐れがあります。不動産の売買は人生の一大事です。強引な営業は毅然とした態度で断りましょう。
悪徳不動産会社のよくある手口
悪徳不動産会社かどうかを一目で判断するのは困難です。しかしその手口を知ることによって悪徳不動産会社か否かを見分けることができます。騙されるリスクを減らすためにも以下の手口に該当する会社には注意しましょう。
■囲い込みをする
物件の問い合わせがあっても「他者と売買の話が進んでいる」「すでに買い手が見つかった」などと嘘をついて案内せず、いつまでも物件が売れ残ってしまう行為を「囲い込み」といいます。
囲い込みをする理由は、買い主と売り主の両方を担当しより多くの仲介手数料を受け取ることです。囲い込みをされると、売却までに時間がかかり買い手が見つからず、値下げをせざる得ない状況に陥ってしまいます。
■おとり広告を出している
ネットに掲載されている物件情報が嘘というパターンです。嘘の魅力的な物件情報を見て問い合わせをした結果「数日前に申し込みがありました」などといわれ、他の物件をしつこく営業されてしまいます。タイミングよく売れた可能性もゼロではないですが、目当ての物件が「ちょうど売れてしまった」などの理由で紹介されなかった場合、一度疑ってみたほうがいいでしょう。
悪徳不動産会社を見極められないとどうなる?
当たり前の話ですが、悪徳不動産会社と契約をしてしまうととてつもなく大きい損をしてしまいます。数百万円規模のお金を失ってしまい、理想の物件と出会えていたかもしれない時間まで失う危険性があります。
実際のところ、ほとんどの顧客は不動産の知識がありません。顧客は人生で不動産の取引をすることなんてほとんどないからこそ不動産業者を頼ります。そんな顧客の知識の薄さにつけ込んで悪徳な不動産会社は営業をしてくるため、「気がついたら騙されていた」なんてことも起こりうるのです。
悪徳不動産会社の見極め方
悪徳不動産会社の特徴や手口を理解した上で、次は悪徳かどうかの見極め方をご紹介します。以下の方法でしっかりと悪徳不動産会社を見分けていきましょう。
■国土交通省のネガティブ情報検索サイトを利用する
国土交通省は「ネガティブ情報検索サイト」というサービスを提供しており、これを使えば過去5年間に営業停止や免許取り消しなどの罰則を受けた不動産会社を検索できます。処分内容や違反行ための内容まで見ることが可能なので事前に悪徳な不動産会社を利用することを防ぐことができます。必ずチェックするようにしましょう。
■口コミ・評判をチェックする
悪徳不動産会社かどうかを見極めるために、口コミなどで評判を必ずチェックしましょう。不動産会社のホームページだけでは利用者のリアルな意見を知ることはできません。ユーザー目線の評判を知るためにもネットで「不動産会社の名前+口コミ」と検索し、悪評がないか確認することが重要です。
■複数の不動産会社を比較する
これが最も確実であるといっても過言ではありません。営業停止などの行政処分にはなっていなくても悪徳な不動産会社はたくさんあります。一つの会社だけの話しか聞かない場合、それが適正な期間なのか金額なのかの判断がつきません。自分にとって少しでも条件のよい会社と取引ができるように最低でも5社以上の不動産会社を比較することをオススメします。
以上、悪徳不動産会社の特徴とその見極め方についてご紹介しました。たくさんの悪徳不動産会社が存在していることはまぎれもない事実。自身の大切な資産を守るためにも、今回ご紹介したポイントを元に少しでも怪しいと感じる会社は選ばないようにしましょう。