アポイントなしでも不動産屋に行っていいの?
いよいよ引っ越しシーズンの到来です。この春、進学・就職のために、新天地へ引っ越すための準備段階に入っている方も多いことでしょう。でも、不動産屋に相談するのって、何となく気が重くて、予約が億劫になってしまうんですよね。
また、いい物件がインターネットで見つかると、「すぐに掛け合わなければ、誰かに取られてしまうのでは!?」と、不安に駆られてしまうことも。街角の不動産屋がお店の窓に貼り出している物件情報で、たまたまいい物件を見つけても、詳しく聞きたい反面、その場でパッと入っていいものかと物怖じしてしまいます。
では実際、不動産屋にアポなしで入っても、果たして大丈夫なのか?というテーマで、探っていきたいと思います。
予約なしでも基本OK!ただし時期によっては要予約
不動産屋は、店の表にも物件情報を貼り出しているくらいなので、基本的には、アポなし訪問にも対応しています。ただし、事前に電話連絡しておくことで、どんな条件で部屋を探しているかなど伝えておくことで、実際訪問した際に、不動産屋の方でもスムーズな対応で物件を提示してくれるのは否めません。そのことから、予約の有無で次のような差が見られます。
アポあり
事前予約をすることで、訪問した際に待ち時間なく対応してもらえます。さらに事前に条件を伝えているので、求めている物件をすぐ見せてもらえるでしょう。また、その中にいい物件があれば、その日のうちに内見できることも。
アポなし
事前予約がない場合、先約がいるとその分待たされるのと、訪問時に条件を伝えることになるため、条件に見合った物件を探すのに、時間を要します。また、内見したい物件があっても、その日のうちに対応してもらえるとは限りません。さらに1~3月や8月~10月頃は、引っ越しシーズンとなるため、予約なしの訪問には対応していない不動産が多いのが現状です。
不動産定休日にも注意!
不動産屋にも定休日がありますが、それはお店によってバラバラというわけではなく、実はほとんどの不動産屋が水曜日を定休日としているのです。なぜ水曜日なのかというと、「水」から「契約が流れる」という意味を想起させるとか、「水害」を連想させるという説があります。
ちなみに、不動産の管理会社も水曜日を定休日にしていることが多いようなので、やはり不動産関係に「水」は、様々な不運を想わせるNGワードであることが伺えます。
定休日があるとなると、アポなしで訪問しようとしたら休みだった!なんてことも起こり得るでしょう。予約であれば、お店側から伝えられますからね。ただし繁忙期の場合だと、水曜日でも営業している不動産屋が多いのですが、前述したように繁忙期は要予約となっています。
不動産屋はアポを取るのが最善
薄々わかっていたとは思いますが、やはり事前予約を入れておく方が、メリットが明らかに大きいです。引っ越しはただでさえ面倒ですから、アポを取っておくだけでも面倒な工程を一部省けますし、楽な方法を身に付けておくと、次の機会があったときに、気負いすることなく取り組めるでしょう。
物件は仮押さえをすることができないので、条件がピッタリの物件を見つけ次第、入居申込手続きを早々に済ませることをおすすめします。
アポの前に
アポの連絡は、電話やWEBで申し込むことになりますが、お部屋の条件をより細かく伝えられる、電話がおすすめです。自分では気が付かないポイントも、不動産屋だからこそアドバイスできることもあるので、できれば口頭のやり取りにしてください。
また少なくとも、これだけは譲れない、できればあってほしいなど、優先順位があれば伝えておくと、いい選択肢を提供してくれるでしょう。なお、不動産屋への訪問は、平日の午前中がもっともおすすめ。お客さんが少ないタイミングですので、お部屋探しにも余裕をもって対応してもらえます。
いい不動産屋を見極めるポイント
不動産屋の良し悪しについて、訪問時で確認できることであれば、外に貼り出している物件情報の数や、店内に地域の地図が貼ってあるかといった点から判断できますが、アポを取る場合であれば、次のポイントを見ていきましょう。
まず、電話応答時の声が元気であること。これは営業教育が行き届いているかを確認する上でも、注目すべきポイントです。また、問い合わせ後に、あまり待たせず返事の連絡をくれることも、お客さんに親身であるかをチェックできる要素です。
そして仲介手数料がかかるかどうかも重要で、これは徴収しているとがめついなと思いがちかもしれませんが、実は払った方が、いい物件を紹介してもらいやすくなることも。ちなみに仲介手数料が発生しない不動産屋は、代わりに大家さんから広告料を得ています。
不動産屋は、利益のために広告料が付いた物件を優先的に紹介しており、もっと条件に合った部屋に広告料が付いていないと、仲介手数料を支払って初めて紹介してくれる仕組みになっています。そのため、よりいい物件情報が欲しい場合は、仲介手数料を設けている不動産屋に交渉するといいでしょう。